「取得」より、まずは正しく宣言する準備です

「補助金の資料にSECURITY ACTIONと書いてあったんですが、何から見ればいいですか」。整体院オーナーの山田さんのように、本業の予約や会計を見ながら申請準備をしている方ほど、急に出てくる制度名で手が止まりやすいです。

SECURITY ACTIONは、IPAが運営する中小企業向けの情報セキュリティ対策自己宣言制度です。資格試験の合格や安全性の認定ではなく、自社で情報セキュリティ対策に取り組むことを外に向けて宣言するものです。

結論から言うと、2026年6月時点では「5分で全部終える」と考えるより、5分で必要情報と注意点をそろえ、GビズIDがある状態で申込に進むのが安全です。補助金の締切が近い場合は、申請要件を見てから慌てるのではなく、先に一つ星宣言の段取りを整えておくと手戻りを減らせます。

補助金申請前の不安へ|SECURITY ACTION一つ星宣言の整え方 の全体像

1. 一つ星は「認定」ではなく、取り組みの自己宣言です

検索では「SECURITY ACTION 取得方法」と調べる方が多いですが、公開時の表現は少し注意が必要です。公式の注意では、「一つ星の認定を受けました」「一つ星を取得しました」のような言い方は誤解につながるため避け、「一つ星を宣言しました」と表現します。

| よくある言い方 | 安全な言い方 | |---|---| | 一つ星を取得しました | 一つ星を宣言しました | | IPAから認定されました | SECURITY ACTIONに自己宣言しました | | これでセキュリティは安心です | 6か条に取り組む入口を整えました |

一つ星は、これから「情報セキュリティ6か条」に取り組むことを宣言する段階です。すでに完璧な対策ができている会社だけの制度ではありません。ただし、宣言した後に何もしないと、取引先から見た安心感は残りません。

まず見るのは情報セキュリティ6か条です

一つ星の軸になる6か条は、日々の仕事に置き換えるとかなり具体的です。

| 6か条 | 小さな会社で見るポイント | |---|---| | OSやソフトウェアを最新にする | パソコン、スマホ、会計ソフトの更新をためない | | ウイルス対策ソフトを導入する | 端末ごとに保護状態を確認する | | パスワードを強化する | 使い回しを減らし、管理方法を決める | | 共有設定を見直す | ファイルやフォルダを外部に開きすぎない | | バックアップを取る | 売上、予約、請求データの控えを残す | | 脅威や攻撃の手口を知る | 不審メール、なりすまし、偽サイトを学ぶ |

軽貨物の現場でも、朝8時に積み込みを終えてから「鍵がない」「伝票がない」と気づくと、そこから全体が遅れます。セキュリティも同じで、申請直前に制度名だけ探すより、先に見る項目を6つに分けておく方が落ち着いて進められます。

一つ星宣言を認定ではなく自己宣言として理解し、6か条に分けて確認する図解

2. 申込前の5分チェックで、手戻りを減らします

2026年4月から、SECURITY ACTIONの申込方法は管理システム経由に変わり、申込にはGビズIDプライムまたはメンバーのアカウントが必要です。すでにGビズIDを持っている会社なら進めやすいですが、未取得の場合はその準備時間も見ておきます。

申込前の5分チェックは、次の順番で十分です。

| 時間 | 確認すること | 止まりやすい点 | |---:|---|---| | 0〜1分 | 公式ページで一つ星と二つ星の違いを見る | 補助金がどちらを求めているか不明 | | 1〜2分 | GビズIDの有無を確認する | 担当者だけがIDを持っている | | 2〜4分 | 事業者名、屋号、業種、市区町村を確認する | 表記ゆれがある | | 4〜5分 | 公開時の言い方を決める | 「取得」「認定」と書きそうになる |

個人事業主の場合、代表者名、屋号、都道府県、市区町村、業種、取組段階などが公開対象になります。ここは「入力したら終わり」ではなく、外に出る情報として落ち着いて確認したいところです。

公式情報を1か所に絞ると迷いにくくなります

制度名で検索すると、古い解説や補助金ごとの説明が混ざることがあります。まずはIPAの公式ページで、申込方法、GビズID、ロゴマークの使い方、表記ルールを確認します。

確認先は、最初は2つに絞ると迷いにくいです。

  • SECURITY ACTION公式ページ: https://www.ipa.go.jp/security/security-action/
  • 自己宣言の申込方法: https://www.ipa.go.jp/security/security-action/entry/

特に補助金で使う場合は、「SECURITY ACTIONが要件なのか」「一つ星でよいのか」「申請時点で何を示せばよいのか」が制度ごとに変わります。公式ページと補助金の募集要項を分けて見ると、話が整理しやすくなります。

3. 補助金で使うなら、締切日から逆算します

補助金申請では、締切前に書類、見積、事業計画、添付資料が一気に重なります。そこにSECURITY ACTIONの確認が後から入ると、落ち着いて見れば5分で済む確認でも、気持ちの負担が大きくなります。

たとえば締切を基準にすると、次のように逆算できます。

| 目安 | やること | |---|---| | 14日前 | GビズIDの有無、申請要件、一つ星か二つ星かを確認する | | 7日前 | 6か条を見て、できていることと未対応をメモする | | 3日前 | 申込完了メールやマイページ表示を確認する | | 前日 | 申請書に書く表現を「宣言しました」にそろえる |

公式の申込方法では、GビズID取得からロゴマーク使用まで最短1日で実施可能とされています。ただし、メンテナンスやメール受信設定で止まる可能性もあります。締切日の当日に全部片づける前提にしない方が、仕事の品質を守れます。

補助金締切から逆算してGビズID、6か条、申込完了、表記確認を進める流れ

加点や要件は、補助金ごとに確認します

SECURITY ACTIONは、公的支援制度の要件や加点対象になることがあります。ただし、「どの補助金でも同じ扱い」と決めつけるのは危険です。

見る場所は3つです。

  • 募集要項の申請要件
  • 加点項目の説明
  • 申請画面や添付資料の指定

この3つを見ても分からない場合は、商工会議所、商工会、認定支援機関、補助金事務局などに確認する方が安全です。制度の表現を自己判断で強く書きすぎると、景品表示法や取引先への誤解にもつながります。

4. 宣言後に整えると、取引先への説明が残ります

一つ星宣言はゴールではなく、セキュリティを整える入口です。宣言後におすすめなのは、月1回10分だけでも6か条を見直す時間を作ることです。

たとえば、次のように小さく回せます。

| 月次チェック | 見る内容 | |---|---| | 第1週 | パソコンとスマホの更新が止まっていないか | | 第2週 | パスワードの使い回しや共有が増えていないか | | 第3週 | Google Driveやフォルダの共有範囲が広がっていないか | | 第4週 | バックアップと不審メールの振り返りをする |

お客様名簿や予約情報を扱う事業では、1つの設定ミスが信用に響きます。だからこそ、「宣言したから大丈夫」と言い切るより、「今月はここを確認しました」と言える状態を作る方が、取引先にも自分にも誠実です。

ホームページに載せるなら、表現を控えめにします

ホームページや提案書に書くなら、次のくらいが無難です。

当社は、情報セキュリティ対策に取り組むため、SECURITY ACTION一つ星を宣言しています。

反対に、「安全性が認められた」「セキュリティ対策は万全」などの表現は避けます。実際の運用が追いついていないのに強く見せると、信頼を得るための制度が、かえって誤解のもとになります。

宣言後に月1回10分で見直す項目と、公開表現の注意点をまとめたチェックリスト

5. コマチなら、補助金前の小さな安全確認から伴走します

コマチでは、中小企業・個人事業主向けに、ホームページ、LINE導線、AI活用、補助金前の書類整理を小さく整えています。SECURITY ACTIONも、制度名だけを追うのではなく、申込前の確認、公開表現、6か条の運用メモまで一緒に見ると、あとから慌てにくくなります。

まとめると、SECURITY ACTION一つ星宣言は、難しいシステムを入れる話ではありません。まずは自己宣言の制度だと理解し、GビズID、公開情報、6か条、補助金の要件を順番に見る。5分で段取りを整え、締切から逆算して申込と表記確認を進める。これが、補助金申請前の不安を減らす現実的な進め方です。

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💬 あきらの一言

私は軽貨物の現場で8年間、ひとりで事業を回してきました。正直に言うと、こうした制度や申請の準備はいつも後回しで、締切間際に慌てるタイプでした。SECURITY ACTIONも最初は身構えましたが、調べてみれば自己宣言の制度で、順番に見ていけば思っていたより早く片付きます。怖いのは制度そのものより、「よく分からないまま手をつけずにいる状態」だと感じています。一つずつ見える化してしまえば、補助金申請の前の不安はかなり軽くなります。同じように一人で抱えている方の、最初の一歩になればうれしいです。

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